Airbnb Japan Community Spotlight #002
皆さん、こんにちは!
秋もあっという間に過ぎ、寒空が広がる日も増えてきました。
クリスマスや年末の楽しいイベントの計画を考え始める時期でしょうか。
Airbnb Japan Community Spotlightは、Airbnbコミュニティセンターで情報発信するホストさんの中から1名にスポットライトをあて、普段うかがい知ることのできない魅力的なホストストーリーを深堀りしていく企画です。
今月もAirbnbコミュニティセンターで情報発信するホストさんのお話を伺いました。記事をお読みになった感想はぜひコメント欄にお寄せください!
第二回目でご紹介するホストは…
Tomomiさんのリスティングへのリンク
”Japanese foods””Traditional culture Experience”
山口県山口市在住のTomomiさんは3年前自宅でホストを始めました。その名も”IZAKAYA House”。どうやらTomomiさんの家では夜な夜な世界各国から訪れたゲストと共に居酒屋飲みが繰り広げられるようなのです(!)
海外渡航経験は一度もないというTomomiさん。それでも宿泊後のゲストからのレビューには「初めて来たのにまるで家族の家に泊まったみたいだった!」「また絶対戻ってくるよ!」という声が多く寄せられます。山口県とは何の縁もないはずの海外ゲストたちが感じる「親戚みたいな」居心地の良さの正体とは…?
「ゲスト滞在中、ホストしているこちらのほうがむしろ楽しませてもらっています」とTomomiさん
ーお住まいの地域はどんなところですか?
山口市南部、辺り一面田んぼの自然豊かな町です。夜は街灯もなく真っ暗になってしまうようなところですが、近所付き合いが盛んで皆昔からの顔見知りです。
家から車で15分のところに瀬戸内海に面した尻川湾があり、来てくれたゲストと一緒にそこでよくマリンスポーツのSUPをします。近くに温泉の名所があるのでSUPのあとに温泉に入って帰るというのがお決まりのコースです。田舎で観光地がないので、折角なら自分が住んでいる地域の自然を満喫できる遊び方を提案できたらいいなと思ってやっています。
ーAirbnbでホストを始めたきっかけは?
もともと外国人と交流を持つのが好きでホームステイの受け入れをしていました。一般的なホームステイは、ゲストの日中の予定が決まっているので、寝泊まりするだけで深く交流も出来ず、地域の魅力的な場所を紹介する事も出来ず、このまま続けるか悩んでいたタイミングで友人からAirbnbの存在を教えてもらいました。
小学生の子供が2人いるのですが、日本の枠に捉われず世界中の多種多様な人々との出会いのチャンスを作ってあげたいなとも思っていました。実際に外国人に対して物怖じしなくなったので、そういう意味でもAirbnbはよかったですね。
SUP体験のコーチはご主人の担当。ゲスト同士の交流も盛り上がります。
ーどのようなスタイルでホスティングしていますか?
自宅の使ってない2部屋を貸し出しています。普段は観光に関わるイベントの企画などの仕事もやっているので兼業です。ホスティングに関することは私メインでやっていますが、ゲストが来ると主人も子供も喜んでくれます。主人は英語が話すのが楽しいみたい。
ー「IZAKAYA House」というネーミングがとてもユニークですね。どのような想いが込められているのでしょうか?
自分の家に友人を呼び、居酒屋みたいにご飯を食べるということを不定期でよくしていたので、その延長でAirbnbでもやりたいなと思っていました。皆で料理を作って、同じテーブルを囲ってご飯を食べながら違うグループのゲストさん同士も交流していくようなことをしたかった。
それと、外国の人にも通じるキャッチーな日本語を考えたときに、”SUKIYAKI”とか”TEMPRA”とかあるじゃないですか。それで、IZAKAYAも分かるかなって。
本当に毎晩のように居酒屋やってるんです(笑)だから寝不足続きで。毎晩ゲストと色々な会話ができて心から楽しいから、あ〜また今日も飲み過ぎた!って。身体壊さないようにしなきゃいけないです(笑)
子供たち同士は大人よりも早く、こんなに仲良しに!
ー実際にホストを始められて、どんなゲストさんがいらっしゃいますか?
9割9分海外からのゲストさんですが、最近は日本人の方もいらっしゃいますね。
我が家に来られるゲストさんは山口県が一体どこにあるのか?どんな観光スポットがあるのか?よく知らずにまったくノープランで来られる方が殆ど。日本人との交流や暮らしの体験を目的とされていますね。滞在した人のレビューを読んで、また交流を目的とする人がやってきて・・レビューがまた似たような目的の人を呼んでくる気がします。その連鎖も面白いですよね。
山口県名物「瓦そば」。本物を食べてもらいたくて瓦も購入!
和気あいあいとテーブルを囲んで作る餃子は味も格別。
ーゲストさんが来ると、どんなことをされるのでしょう?
深く交流をする事と地元の自然や人を繋ぐことをポイントに絞ってホスティングしています。なので、ゲストと地域のお蕎麦屋さんに食事に行ったり、一緒に山口県の郷土料理「瓦そば」を作ったり、ゲストの母国料理の作り方を教えてもらったりしながらコミュニケーションを楽しんでいます。
庭に作った小さな畑のオーガニック野菜をゲストに収穫してもらったり、地元でとれた新鮮な魚に、山口県の海水で作られた拘りの塩を使って'ひもの'を作ったり、はたまた、廃材でDIYしたウッドデッキで手作り餃子を食べながら焚き火で暖をとったり。
グループ同士が繋がってコミュニケーションが生まれるようなきっかけ作りを考えるのが楽しいです。初めまして同士のゲストが、夕食を囲み美味しいお酒を飲みながら笑い声が聞こえた瞬間は「ヤッター!」と嬉しさ倍増。IZAKAYA Houseで生まれた世界中の人と人の出会いの輪が、もっともっと広がれば嬉しいです。
ーこれまで受け入れたなかで印象的なゲストはいますか?
難しい質問ですね…沢山の出会いがありましたから。
今年6月15日の民泊新法がスタートして初めてのゲストだったフランス人夫妻とは、自家製の梅酒を振る舞ったらすごく喜んでくれたので、最後に地元で収穫した梅を一緒に仕込んだ思い出があります。ラベルにはフランス語で、次会ったときに、この梅酒で乾杯しましょう!と書いてくれました。
またマレーシアのカップルが結婚の報告に再び我が家に訪れてくれたことがありました。私達はその気持ちが本当に嬉しくて、二人には内緒でサプライズ ウエディングパーティーを開きました。手の込んだ料理は出来なかったのですが、手作りのケーキと気持ちを込めた手料理でお祝いしました。
我が家ではただ宿泊するだけでなく、滞在中にゲストと沢山思い出を作り、深い繋がりを持てるので毎回別れ際が寂し過ぎます。このような体験が出来ることに感謝の気持ちでいっぱいです。
一緒に仕込んだ梅酒。ラベルにはフランス語で「また会おう」
ーTomomiさんのリスティングには「親戚の家に来たみたいだった」というレビューが多く見受けられます。初めてのゲストにそう思わせる秘訣はありますか?
特にやっているおもてなしはないですね。
(しばらく考えて)ただ、なんでも手伝ってもらっているかもしれないです。大根切って、お皿運んで、お箸並べてって。なんでも頼んじゃう。海外からわざわざ来ているのに、こきつかわれる(笑)
嬉しいことなのですが、リピーターもすごく多くて。そうすると、何も教えなくてもお皿の位置も全部把握している。旅行客だけど、旅行の気持ちじゃないんでしょうね。
ー工夫や仕掛けのなかで生まれる深い交流と、それによってできた信頼関係がある上でのいい意味での気の遣わなさが、日本に暮らしているみたいに感じさせる居心地のよさに繋がっているのかもしれないですね。
たまたまお子さんとゲストのお誕生日が同じ日だったので合同お誕生日会を開催
ー山口県の人と人を繋げたり、ホームシェアの魅力を伝えたりする活動にも熱心に取り組まれていらっしゃるとか。
山口県の魅力をワクワクしながらダイレクトに伝えるホストが増えれば、この地域も変わっていくのではと思い、ホストに興味がある方のためのリスティングを最近ひとつ増やしたんです。
リンク:民泊を始めたい人! まずは体験してみたい人向けの宿泊プランです!
民泊やっていますとただ言葉で説明するよりも、楽しい交流を体験して分かってもらったほうがきっと理解してもらえると思っています。民泊に興味がある方に宿泊体験とホストの経験談をお話ししているのですが、予想以上に問い合わせもいただいています。ガイドブックに頼らず、当たり前の風景や食事、季節の行事の素晴らしさを伝えることができる人が増えるといいですね。
あとは、地元の人にもちょっとずつ民泊の良さを体験してもらいたいなと、近所の蕎麦屋やスーパーマーケットを外国人ゲストさんに積極的に紹介して足を運んでもらうようにしています。
この前も、美味しいクラフトビールを売っているコンビニの店員さんが「最近、なんでこんなに海外のお客さんが来るんですか?」と驚かれていたんです。それで、改めてホームシェアリング(民泊)のことをお話しして、ゲストさんが困っていたらお願いしますと言ったら、快くオーケーしてくれました。
個人でじわりじわりと、交流が持てる場を拡げていけたらと思っていて他のアイデアも実現していきたいです。
帰り際ゲストとのハグ。繋がりが深い分、離れたくない気持ちもひときわ。
ー今後楽しみにされていることはありますか?
実は来年5月にデンマークとドイツへ人生初の海外旅行に行くことになりました!Airbnbで泊まってくれたゲストさんに会いに行く旅です。
我が家に1年弱滞在したデンマーク人の留学生にも会えます。先ほどお話ししたフランス人夫妻には一緒に仕込んだ梅酒を届けたいと思っていて、今から再び乾杯できるのを待ち遠しく、とても楽しみにしているんです。
ーそれは素晴らしいですね!!ぜひ事後談もAirbnbコミュニティセンターでシェアしていただきたいです。最後にAirbnbコミュニティセンターを見られている皆さんに一言お願いします。
まだまだ私の知らない素晴らしいホストさんがたくさんいらっしゃるんだなと思いました。色々なホスティングのアイデアやヒントを頂いています。
きっと私のようにコミュニティセンターで得たアイデアをこっそり自分のおもてなしに生かしてる方がたくさんいらっしゃるんじゃないかと思います。
また、トラブルや不安に思った事なども、先輩ホストさんの経験からベストアドバイスを頂けるし、始めたてのホストさんからベテランホストさんまで、気軽に相談に乗ってもらえる場所があるって心強いと思います。
前回のインタビューも合わせてお読みください!:
和歌山県に移住してゲストハウスを始めたIbukiさんのストーリー:Airbnb Japan Community Spotlight #001
とても素敵なホスティングスタイルですね!海外からのリピーターが多いというところがびっくりです。わざわざ海外から戻ってきてくれるって本当に嬉しいですよね。
そして初めて知った「瓦そば」も衝撃です(笑)瓦に載せる意味って何かあるんでしょうか?(;'∀')
確か昔、戦の途中に瓦に色々載せて焼いたのが始まりみたいですよ!
本当に海外旅行なんて一度行ったところにまた行くなんてめったにないはずなのにそれでもリピーターさんがいらっしゃるなんて、、、私もそんなところを目指したいです!素敵ですね(;_;)
Harunaさん
よくご存知!
私も知らなかった瓦のルーツ。
ゲストのびっくりすり顔が見たくて、いつか鬼瓦を手に入れて瓦そばしてみたいと企んでます😎
ねー
海外からまた来てくれるって嬉しいですよねー。
きっとHarunaさんのところもすぐにリピーターで賑わいそうな予感!
そうなんだ!じゃあ他に瓦お好み焼きとかもあるのかな。。教えてくれてありがとうございます☺
ibukiさん
わー嬉しいコメントありがとうございます😊
私の大好きな言葉
'一期一会'
'Live every moment '
マイナーな山口県を選んでくれたゲストさん(笑に感謝の気持ちを込めて♡
海外、日本人に限らずゲストさんとは宿泊後もカードのやりとりやプレゼントを贈り合ったりしてますー
瓦の意味はHarunaさんのコメント通りで、戦の時に瓦を熱して食べ物焼いて食べてたみたいですよ。