昨日は一夜にして15cmの雪が積り、辺り一面銀世界となりました。どうやら本格的な冬が訪れです。さて、この季節になると筆者が密かに待ち焦がれているものがひとつあります。それはオリオン星雲です。このオリオン星雲は今の季節、午後10時を過ぎる頃に東南の方角に登ってくるオリオン星座のほぼ中央に位置する大星雲です。筆者の衰えた視力でもそれと分かるほど明るい星雲です。
ここしばらくは夜の晴天率が低く、なかなか撮影する機会がありませんでした。昨夜は所々に雲が多かったものの東南の方向に雲が少な目だったので数週間ぶりに美人の姿を撮影してみることにしました。昨夜は午後10時を回る頃には気温が氷点下5度近くまで下がり、撮影機材が結氷しないか心配でした。この星雲は過去10年前から毎年のように撮影していますが不思議なことにいつまで経っても飽きることは決してありません。星空に鳥が羽ばたいているようなダイナミックな姿と星雲の微妙な紋様と色合いはいつ見ても新鮮さを失いません。人対人のお付き合いなら10年もお付き合いしたら飽きることもあろうかと思いますが、この季節が近づくのを毎年のように首を長くして待っています。そして春が近づくにつれて西の空に次第に傾いていく姿を見ると一抹の寂しささえ覚えます。筆者にとっては永遠の恋人のような存在です。